2014年1月2日木曜日

謹賀新年

あけましておめでとうございます。今年も実篤と白樺派を追いかけていきますので、よろしくお願いいたします。
ブログの更新はなかなか軌道に乗りませんが、徐々にペースをつかんでいきたいと思います。
twitterではコンスタントに書いているので、そちらもご参照ください。
twitter https://twitter.com/mushagumi/

2013年12月9日月曜日

実篤公園の紅葉

実篤公園の紅葉が盛りだと聞いて、昨日行ってきた。たしかに真っ赤に色づいて見事だった。写真をアップロードしたので、よろしければご覧ください。

2013-12-08_実篤公園の紅葉
2013-12-08_実篤公園の紅葉 by (C)武者組

2013年12月2日月曜日

兵庫県立美術館「昭和モダン 絵画と文学 1926-1936」に志賀直哉

兵庫県立美術館で「小林多喜二から梅原龍三郎まで 昭和モダン 絵画と文学 1926-1936」という展覧会をやっている。「小林多喜二から梅原龍三郎まで」というあたりで「?!」となったが、展覧会構成というページでは「その3.文芸復興と日本的なもの」に志賀直哉の名前が見える。どういうことかと探してみると、図録の目次に「1930年代美術の一傾向-志賀直哉の豪華本『暗夜行路』と短編『万暦赤絵』をきっかけに」というのを見つけた。こういう切り口は思いつかなかったが、どんな展示になっているのだろう。

小林多喜二から梅原龍三郎まで「昭和モダン 絵画と文学 1926-1936」:(兵庫県立美術館)
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2013年11月18日月曜日

「世界のムナカタ」を育んだ文学と民藝

「「世界のムナカタ」を育んだ文学と民藝-棟方志功の感応力」が高志の国文学館 (富山市)で開かれている。11月17日(日)~2014年2月17日(月)。南砺市立福光美術館との共催。棟方志功装画本(山本コレクション)や日本民藝館などの棟方作品が展示されている。

高志の国文学館
http://www.koshibun.jp/

なお、こういった展示会情報は、「武者組/2013年の展覧会」で随時紹介している。

2013年11月17日日曜日

講演「武者小路実篤と『論語』-理想主義とリアリズム」

先週の土曜日11/9の「論語の学校」の感想を簡単に。

  • 「論語の学校」という催しが、東京九段の二松学舎大学で開かれた。その中で、瀧田浩教授の「武者小路実篤と『論語』-理想主義とリアリズム」という講演があった。
  • 実篤の「論語私観」に関する初めての研究ではないだろうか。 イケイケだった実篤が売れなくなって他者の声に耳を傾けるようになり、それを「理想主義からリアリズムへ」と表現していた。
  • 実篤48歳の作品だが、中年の生き方に対する何らかの示唆になる点がないか(瀧田先生自身を含めて)という観点からも語られていた。
  • この「論語私観」から「人生論」へと流れがつながっていくのだが、この流れについては今後も考えていきたいと思う。

2013年11月6日水曜日

中野重治「そのとき徳田秋声と武者小路実篤とが顔を見合わせた」

我意人さんのブログで教わったが、中野重治に「そのとき徳田秋声と武者小路実篤とが顔を見合わせた」という文章がある。1974年6月17日の毎日新聞夕刊に掲載されたものだが、その後『わが国わが国びと』(新潮社、1975年)に収録されている。なかなかキャッチーなタイトルだが(見習おう)、1942年6月18日に日比谷公会堂で開かれた日本文学報国会の発表式での出来事を書いている。
壇上で東条英機が「由来文藝の仕事は天才者の仕事で」あるとか言ったときに、徳田秋声と実篤が顔を見合わせて同じ微苦笑を苦笑したが、あれほど違う二人が同じものを触発されたのが興味深いという話だった。

また中野が記憶しているその日の実篤のスピーチも少しだけ書かれているが、そんなに景気のいいことは言っていない。戦時中の実篤の言動はこういう外側からもたどる必要がある。

平凡社ライブラリー 「中野重治評論集」 林淑美 編|我意人のブログ

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なお、同書の底本は筑摩書房版の『中野重治全集』。
「研究余録~全集目次総覧~」というサイトによると、第19巻に収録されている。

『中野重治全集』全28巻|研究余録 ~全集目次総覧~


2013年11月4日月曜日

神保町ブックフェスティバル

昨日神保町ブックフェスティバルで買ってきた本。

志賀直哉の家庭―女中・不良・主婦
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出版社さんのブースで1,000円。

朝鮮民芸論集 (岩波文庫)
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浅川 巧
岩波書店
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(たぶん)書店さんのブースで半額の350円。

青空古本市では、武者小路実篤『維摩経』(大東出版社)を1,500円で。
佛教聖典を語る叢書6、昭和53年10月の再販。程度が良かった。
実篤が人生論を本格的に語り始める前後に、どう仏教経典を受容したか、じっくり読もうか。

古本市は小宮山書店から八木書店前ぐらいまでを見て歩いた。
すずらん通りのブックフェスティバルを重点的に見て回った。本だけでなく、カードや工作キット、食べもの飲み物まで並んでいて、お祭りのようだった。
お客さんも本好きの方が中心なので、和気あいあいとしていて、いい雰囲気だった。
来年もぜひ行こう。

公式サイト:
第54回 東京名物神田古本まつり 開催 - BOOK TOWN じんぼう - イベント情報 [2013年
10月26日(土)~11月4日(土・祝)]
BOOK TOWN じんぼう - イベント情報 [第22回 神保町ブックフェスティバル 2012年10月27日(土)~10月28日(日) ]