壇上で東条英機が「由来文藝の仕事は天才者の仕事で」あるとか言ったときに、徳田秋声と実篤が顔を見合わせて同じ微苦笑を苦笑したが、あれほど違う二人が同じものを触発されたのが興味深いという話だった。
また中野が記憶しているその日の実篤のスピーチも少しだけ書かれているが、そんなに景気のいいことは言っていない。戦時中の実篤の言動はこういう外側からもたどる必要がある。
平凡社ライブラリー 「中野重治評論集」 林淑美 編|我意人のブログ
なお、同書の底本は筑摩書房版の『中野重治全集』。
「研究余録~全集目次総覧~」というサイトによると、第19巻に収録されている。
『中野重治全集』全28巻|研究余録 ~全集目次総覧~
0 件のコメント:
コメントを投稿